PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・組織間分析(ダイス分析)をする

 


操作の概要

 ここでは、ピボットグラフで組織間分析(ダイス分析)を行う流れと操作方法を説明します。
 

操作の流れ

下図のような「組織間売上データ」があります

  • ここでは下図のような項目名を持った、 各課別担当者別の4月から9月の1524件の組織間売上データがあります。
    これを利用してピボットグラフでダイス分析を行う操作を説明します。

  • ここでは分析の切り口を主として説明しますので、(これまで述べてきたようには)操作手順をあまり詳細には説明しません。

ピボットテーブルを指定します

  1. 表内の任意のセル1つをクリックしておきます。ここではA1をクリックしています。

  2. メニューバーの【データ】→【ピボットテーブルとピボットグラフ レポート】をクリックします。

ピボットテーブルウィザード-1/3が表示されます

  1. ピボットテーブル ウィザード-1/3 が表示されました。

  2. 下段の作成するレポートの種類を、【ピボットグラフレポート】に変更して【完了】をクリックします。

新規シートに白紙のピボットグラフが表示されます

  1. 新規シートに下図のように、ピボットグラフを作成する為の白紙のグラフと『ピボットテーブルのフィールドリスト』と『ピボットテーブルのツールバー』が表示されます。

課別の月別推移を見てみます

  1. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、 「月」を項目欄へ、「課名」を項目欄へ、そして「売上額」をデータ欄へドラッグします。

  2. 課別の推移を見たいので、グラフを折れ線グラフに変更します。

課別月別推移グラフの完成

  1. ピボットテーブルツールバーか標準ツールバーの (グラフウィザード)をクリックします。

  2. グラフの種類を折れ線グラフに変更します。

課別の推移を詳しく分析します−1

  • 上図により課別の推移の動向はつかめました。

  • さらに詳しく課別の動向をつかむ為に、課別月別得意先売上グラフにしてみます。

  1. 今系列欄にある「課名」を項目欄の「月」の前にドラッグします。
  2. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、「得意先名」を系列欄へドラッグします。

課別の推移を詳しく分析します−2

  • 上図により 4課の得意先の推移にバラツキがみられました。

  • そこで次に、4課の得意先のバラツキの要因を分析してみます。

  • 4課の担当者別月別得意先の売上グラフにしてみます。

  1. 今項目欄にある「課名」をページ欄へドラッグします。
    そして「営業4課」と条件をつけます。
  2. 『ピボットテーブルのフィールドリスト』より、「担当者名」を項目欄の「月」の前にへドラッグします。
  • どうもバラツキの要因は田中君の得意先にあるようです。

  • ここで説明した ように、 ピボットグラフで項目はいろんな位置に自由に移動させると、瞬時にグラフは変わります。
  • このようにいろんな角度からの分析が出来ます。これがダイス分析です。

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  • データ分析の考え方や、ピボットテーブルやピボットテーブルの考え方や操作は、筆書の本にて詳細に説明しています。

    『Excelでマスターする ビジネスデータ分析 実践の極意』(アスキー・メディアワークス社)
    上記より amazon.co.jp の本の購入へリンクしています。
    またこのWebと同じ、suminaka.com の「書籍・ツールのご紹介」からでも、リングで進めます。

    ここでは全ては語れませんので、是非上記の本を参照して頂ければ思います。
    この本は2003年に初版が発刊されて、現在13刷まで増刷されています。

    2003年刊なので、図はExcel2002バードョンですが、Excel2003との違いは、ほんの少しピボットテーブルウィザートの中の絵が違う程度で、操作としては全く同じなので、お役に立てると思います。