PHP  エクセル10倍活用術              操作編

 ・「Zチャート」を作成する

 


操作の概要

 ここでは、Zチャートを作成する操作を詳しく説明します。
 

操作の流れ

年度別売上表があります

  • ここでは、 下図のように2009年度と2010年度の月別売上額表があります。

  • まず「月次累計(D列)」と「移動平均年計(E列)」を作成してからZチャートを作成します。

D列の「月次累計」を作成します−1

  • D列の月次累計 は、ここでは2010年度の月次累計です。
  1. D2は、C2と同じです。「=C2」と入力します。
  2. D3は、1つ上の数値+その月の数値です。「=D2+C3」と入力します。

D列の「月次累計」を作成します− 2

  1. D4〜D13は、 D3の計算式と同じです。
    ですから、D3をコピーして、D4〜D13に貼り付けます。

    これでD列の月次累計は出来ました。
    次はE列の移動平均年計を作成します。

まず「移動平均年計」の考え方を先に説明します。



E列に「移動平均年計」を作成します−E2の指定

  1. E2の4月の移動平均年計は、上記ワンポイントで説明してあるように、ここでは「 B14−B2+C2」と入力します。

E列に「移動平均年計」を作成します−E3の指定

  1. E3の5月の移動平均年計は、上記ワンポイントで説明してあるように、ここでは「E2−B3+C3」と入力します。

E列に「移動平均年計」を作成します−E4以降の指定

  1. E4〜E13までは、E3と同じ考え方で指定出来ます。
    ですから、E3をコピーして、E4〜E13に貼り付けます。

    これで、移動平均年計は出来ました。

グラフ作成のための範囲指定をします

  1. A1〜A13と、C1〜E13の範囲指定をします。
    飛び飛びの範囲指定は【Ctrl】キーを押しながら、マウスで範囲指定します。

折れ線グラフを作成します

  1. 【挿入】タブをクリックします。

  2. [グラフ]の中の、【折れ線】を選択します。

  3. 折れ線グラフの形をクリックで選択します。

    これでZチャートは埋込グラフで表示され、完成です。


  • これで、Zチャートは完成です。
    必要により、グラフの表示場所を新規シートに変更したりします。
     
  • 「移動平均年計」 は上図では緑色の折れ線で示されています。
    この移動平均年計の傾きにより、ここでは2009年度と20109年度の売上推移傾向がつかめます。
    この場合には、右肩上がりに順調に伸びている事を示しています。
     
  • Zチャートは季節変動などを取り除いた推移傾向をつかむ時に有効なグラフです。